読書

シュレディンガーの姉

ここ2、3ヶ月ぐらいに起こった事をありのままに書くと「ヤングサンデーがなくなってスピリッツに移籍したら作中時間で2年が経過していてその間バーディーは寝太郎、つとむは大学に落ちていた」でおなじみゆうきまさみ鉄腕バーディーEVOLUTIONその33より。 21…

絶対にこうならない『3月のライオン』(羽海野チカ)

2巻発売記念に妄想とコラ画像を。先に妄想のネタ元を書くと「たぶん後ろから見ると似ている」です。 あらすじ。時は流れ(5年ぐらい)、相変わらず三姉妹、特に真ん中とキャッキャウフフしつつも、相変わらず将棋のほうも香子さんと二人三脚で殺ることは殺る…

政治漫画界のライジング・サンこと大和田秀樹先生が再度のテレビ出演を果たした件

via.【童貞】大和田秀樹総合その2【輪廻】(毎度お世話になります)偉大なるHIDEKI様ことわれらが大和田秀樹先生が、11月26日夜放送のニュースJAPAN(フジテレビ系列)にまたVTR出演をした件(前回の記事)。「漫画家4人が斬る麻生劇場」という企画の第二回…

Re:ひいきの球団が死ぬほど弱い野球ファンの人

呼ばれた気がしたので。 話を完全に知っていても面白い『ONE OUTS』は大したものだと思う。 ひいきの球団が死ぬほど弱い野球ファンの人はあれをどう見るのかが気になる。"万年最下位の弱小球団に突如彗星のように現れてオープン戦で完全試合をかます最強ピッ…

落合がものすごく変人だという話かと思っていたが別に落合に関してはそこまででもなかったぜ『落合博満 変人の研究』(ねじめ正一)

まずは星野さんについての評価が面白いです。ねじめ先生曰く…… 星野監督は選手時代、監督時代を通じて、自己演出に努力した人である。闘将、燃える男のイメージを作り上げるためには選手に鉄拳をふるい、乱闘となれば世界の王選手へも殴りかかっていくのも厭…

最近の読書と野球

まとめて。 読書(マンガ含む)。 最近のバキ。 烈さんに続き、克巳までもがああなってしまうという事態に「五体満足」という言葉を噛みしめる。 衝撃波のくだりで思い出したのは(これは寸頸についてだけど)、「飛ぶっていうのは気の力じゃないんですよ。…

村の漫画家改め政治漫画界のライジング・サンこと大和田秀樹先生がテレビ出演を果たした件

via【童貞】大和田秀樹総合その2【輪廻】ついに僕たち私たちのHIDEKIこと大和田秀樹先生が、10月7日夜放送のニュースJAPAN(フジテレビ系列)にVTR出演した件。「漫画家4人が斬る麻生劇場」という企画に植田まさし先生他とともに出演していたようです。ネ申…

板垣「期待は裏切らないけど予測は裏切るよ」

GONG格闘技10月号のジョシュ・バーネット×板垣恵介対談「強さとは何か」より。 前にどっかで聞いたことのある発言ですが、出典がどこだか思い出せないので再確認のために引用しておきます。 僕が漫画を描く上でずっと心掛けているのは、読者の期待を裏切らな…

絶対計算エコノミスツ 『その数学が戦略を決める』(イアン・エアーズ)

野球の世界ではセイバーメトリクスがそこそこ有名*1なので、すごいんだろうなと思っていたら、絶対計算ここまですごかったとは……という感じ。直感と専門家があまりあてにならない話とか無作為抽出テストの話とか2SDルールの話とか、面白い話満載でした。中に…

『工学部・水柿助教授の解脱』(森博嗣)

「いえいえ、とんでもない。そんなことありません。えっと、主人公やヒロインが考えていることは、先生もお考えになったことなんでしょうか?」 「じゃなかったら書けませんよね」 「まあ、そうですね。でも、主人公を通して、先生がおっしゃりたいこと、と…

ゴルフと舞城新刊表紙

今週のタモリ倶楽部もゴルフ(全英女子オープン)で休み。 やっぱり解説は世界の青木さんのほうが面白いなあと思った。 戸張さん(いい声の人)はいるけど羽川くんがいないのも不満。 しかし現在単独首位の不動さんというか日本人がたくさん上位にいるのはす…

探偵役の方、お話はもうよろしいでしょうか。それでは殺人犯と被害者の二人にとって、初めての共同作業です『君の望む死に方』(石持浅海)

だから、どうせ死ぬのなら、君の望む死に方をしてあげよう。 私は、君に殺されることにしたよ。(P15) 一応倒錯ものと言っていいんでしょうか。面白かったです。引用文でわかる通り、殺されたい側と殺したい側がいて(そしてもちろんそれを防ぎたい探偵役が…

7年待つ編集者、数年前の私、あるいはカバーを直す私『鉄腕バーディー(19)』(ゆうきまさみ)

『TRAIN+TRAIN』の編集者は7年待っているらしい(スーパーダッシュ文庫・編集者より)。泣ける。本といえば帰りに地元の本屋さんで『鉄腕バーディー』の最新刊を購入しまして、店員さんにカバーをかけてもらったんですけれども、そのカバーが一見してかなり…

蔵から出てきて良かったー!『倉本 倉田の蔵出し』(倉田英之)

「女性というのはもう印刷物かデータで十分だろうと。言ってしまえば紙かjpgで十分だ。」 小説家・アニメ脚本家として各所で活躍されている倉田英之先生がさまざまな雑誌に寄稿したコラムを一冊にまとめた、まさにファン待望の一冊!「倉本 倉田の蔵出し」が…

『ダンセイリキガク』(大和田秀樹)

連載第三式「とまどうばかりの私」。ひこにゃんをパクりつつ大学デビュー疑惑の後輩と「たたいてかぶってジャンケンポン」の叩くやつが放電ガンになってるやつ対決をする斎藤先輩。そりゃとまどうばかりだわ。

HIDEKIはヤンガンにいまし、すべて世はこともなし

ヤングガンガンで絶賛連載中(のはず)のわれらが大和田秀樹先生最新連載『ダンセイリキガク』第二回を読んだのですが、案の定見た目ヤ○ザの大学の先生が風洞実験みたいなことをして理想のパンチラを追求していたりしたので案の定だなあと思いました。

HIDEKIの歴史にまた1ページ

おらが村の漫画家HIDEKIこと、われらが大和田秀樹先生が6月6日発売のヤングガンガン12号から新連載『ダンセイリキガク』を開始したことは既に常識ですが、ところで下の写真を見てくれ。 見ての通り中吊り広告ですが、「大田和」になってます。大田和、いや大…

たどりついた人生/『巡礼―珍日本超老伝』(都築響一)

有名カメラマンから、「君はたくさん撮っているようだが、たくさんの中傑作を一枚作る、そういう一点傑作主義を目指しなさい」という、しごくまっとうな助言を受けた。そこで納得と思いきや、「そういう傑作を目指すのは、評価を得ることによって、それで写…

溺れたら死ぬだけさ『はい、泳げません』(高橋秀実)

公然猥褻泳ぎ(犬かきと変な平泳ぎ)で20mぐらいを泳ぐのがやっとの、どちらかというと「泳げない」私ですが、この本に出てくるコーチの「浮こうとしない」的な考えはなかなか面白く、夏になったら久しぶりにプールに行こうかなと思いました。 あともう一つ…

犯人の人生の物語/『ルピナス探偵団の憂愁』(津原泰水)

「勝手な理屈だ。まさに物語ですね」 「物語ですよ。すべては物語だ――面白いか、つまらないかの違いだけで」(P126) 私がミステリに期待するもの、といえば動機であり、動機とは犯人の人生であり、犯人の人生とは動機であると私は思うのですがそれはともか…

『名前』(Various Authors)

十九世紀半ば、フランスに、ルイ・ジョルジュ・モーリス・アドルフ・ロッシュ・アルベール・アベル・アントニオ・アレクサンドル・ノエ・ジャン・リュシアン・ダニエル・ウジェーヌ・ジョゼフ=ル=ブラン・ジョゼフ・バーレム・トマ・トマ・トマ=トマ・ピ…

烈永周に右足を

今さらですが。読んだときはなんというか、チキンライスを床にひっくり返したようなショックで、まあそれは昨日私がチキンライスを床にひっくり返したからこその、今の私だからできる比喩ではありますが、とにかくショックだったのです。『餓狼伝boyスーパー…

『死刑』(森達也)

興味深く読んだ。死刑。取材対象を前に揺れ動く心境を綴るのが持ち味の森達也さんだけど、今回そんな森さんが最大瞬間風速的に一番揺れ動いたのではないか、と私が読んでて感じた部分を引用。 「加害者を憎むために、あるいは死ぬことを見届けるために、今後…

一千日と七百日前から愛してる

正確には1654日ですが。まあそれはさておき、本棚の整理をしていたら最深部からこんなものが。 上のサインがおらが村の漫画家こと大和田秀樹先生のサインであることは既に常識ですが、まあ「バカの字は汚い」というか、大和田先生らしいサインですね。で、こ…

アルファブロガーすげえ『ミス・ジャッジ』(堂場瞬一)

小説の感想を書く前に話の枕として書こうと思った話題があったのですが、確認としてググったらアルファなbloggerさまが約1年も前にため息が出るようなエントリをあげていた件。 平林岳『パ・リーグ審判、メジャーに挑戦す』光文社新書: 見物人の論理(下のほ…

『ロクメンダイス、』、『ロウフィールド館の惨劇』、あるいは私がミュージカル嫌いな理由

登場人物 座敷牢(仮名) 義兄。少女革命を夢見るも、自分が少女ではないことに気付かない程度のメルヘンは持ち合わせている。メンヘル。 半名(仮名) 義弟。挙動不審時に見せる桂馬のような動きに定評が。「腰抜け」と言われるとキレるバック・トゥ・ザ・…

『インテリジェンス 武器なき戦争』(手嶋龍一・佐藤優)

面白かったです。 謀略で一番うまいやり方というのは、相手に全体像を組み立てさせることなんですね。人間は、自分で組み立てたものは可愛がるからです。ジグソーパズルを完成させた人がそれを喜んで飾るのも、そのせいでしょう。ひび割れの入っていない一枚…

たたずまいはすでに一流

上の人はベイスターズファンに大変評判の悪い近藤昭仁監督であり、私が「たたずまいはすでに一流……」だと言えるのはせいぜい自室か駅前のコンビニ・近所のトレーニング施設ぐらいであり、原宿や渋谷・代官山あたりでのたたずまいはすでに不審者……であること…

静謐な終わり『クレィドゥ・ザ・スカイ』(森博嗣)

それが、本当に嘘の話なのか、尋ねようかと思った。彼女も、もしかしたらきいてほしかったのかもしれない。でも、きっと、もちろん嘘だよ、と答えるだろう。仕事の関係で、こんな作り話をいつも用意しているのかもしれない。作りながら嘘の話をしているうち…

覚えていないことは、忘れようがない『元アイドル2』(吉田豪)

70〜80年代、もしく90年代ぐらいに活躍した「元アイドル」たちのインタビュー集第二弾。面白かった。吉田豪さんの本にハズレなし(自分の中では)。 吉田豪さんのインタビュー術(事前リサーチ能力)の賜物か、単に時間が経ったから喋れるだけなのか、元々そ…