2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『朽ちる散る落ちる(Rot off and drop away)』(森博嗣)

Vシリーズ第9作。ものすごい助走をとってきたな、という印象。 シリーズ終盤でで「一つ何かがわかると、二つわからなくなる、という道理」*1を体現する森先生に惚れる。 そりゃ私の手元にあるシリーズ完結作『赤緑黒白 (講談社文庫)』も厚くなろうものよ。 …

『捩れ屋敷の利鈍(The riddle in torsional nest)』(森博嗣)

Vシリーズ第8作。密室本だったので薄くなっております。 超約(超訳+要約)すると、ハードボイルド全開の保呂草さんが西之園さんに胸を貸して後で肝を冷やす話。 それにしても。なぜ森先生は屋敷を捩らせたのだろうか? S&MシリーズとVシリーズの関係はメビ…

その馬オレノウマ

函館競馬で新馬戦が始まるなど、今年も2歳馬登録の季節。 イヤダイヤダなどの珍名馬馬主として知られる小田切有一さんが今年もやってくれました。しかもバブル産駒で! その名もオレノウマ(牡2歳 父:バブルガムフェロー 母:シーン 母父:ラグビーボール …

『キマイラの新しい城』(殊能将之)

「こんなのも書けるよ」という殊能センセの声が聞こえてくるようだ。 設定が幻想に片足を突っ込んでいる*1せいか、『黒い仏 (講談社文庫)』*2などに比べると人を食ったような印象が薄い。 だからかどうかは知らないが、普通に良質のエンタメとして読める。あ…

『六人の超音波科学者(The six supersonic scientists)』(森博嗣)

「ほう、きっちりしてますなあ」という感じの長編。 しかし、どこのVシリーズで描かれる無能(役立たず)だったり無口だったり爪を隠していたりフリルのひらひらのついた服を着ていたりする男性陣は何かの暗喩なのだろうか? でもまあ祖父江さんに「つべこべ…

『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊)

とにかく素晴らしいのはリーダビリティ。ぐいぐい読ませる。 犯人当てがちと困難だったり、犯人の動機が凡庸だったりするのはご愛嬌。 普通に楽しませてもらいました。チーム・バチスタの栄光作者: 海堂尊出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2006/02/04メディア…

『恋恋蓮歩の演習(A sea of deceits)』(森博嗣)

ラスト手前で爆笑(あまりにも気持ちよく気付かなかったネタだったので)。 てなわけでVシリーズもあと4冊。気がつけば森博嗣作品で読んでないのは『そして二人だけになった』、女王シリーズ(?)2冊、短編集何冊かと『どきどきフェノメノン』ぐらい。信者…

『お笑いプロ野球殿堂 ダメ監督列伝』(テリー伊藤)

このくだりに笑ったのでメモ。(中西太の項。太字も原文ママ) プロ野球監督は、もっと打たれ強くなってほしい。選手がどんな首脳陣批判をしようが、目くじらたてずに応酬してもらいたい。 「ベンチがアホや」と言われたら、 「アホやからユニフォーム着てる…

人知れず復帰

色々ありまして。まあその色々のなかには同年代の人たちと知り合ったりする機会があったりしたのですが、 その知り合いのうちの一人(さわやかイケメン)がやってるblogをたまたま発見、 またそのblogがこれ以上無いないくらいさわやか好青年やってますblogで…