『文藝』2007年春号
みんな大好き恩田陸特集。色々あって盛りだくさんという感じでしたけど、中でも「恩田陸へのQ&A」(質問者は綾辻行人、津原泰水、中村航、森見登美彦)という企画の津原泰水の質問と恩田陸の回答が、津原泰水本人が「我ながら素敵な御回答を引き出せる素敵な質問が出来たと思っています」と書く*1だけあって素敵だったのでメモ。
(3)少女が美少女と称されるための、最低条件はなんだと思いますか?
自分の美しさにどこかで傷ついていること。
(4)少年か美少年と、あるいは青年が美青年と称されるための最低条件は?
自分の美しさに怒りを持っていること。
(5)ハンデ戦です。小説を構成する以下の要素のうち、いずれかを抜きにして次作を書くよう命じられました。主題と主張。物語性。人物造詣。どれを捨てますか?
もちろん、主題と主張です。
純文学畑の雑誌で(5)のような真っ当な回答を見ることができようとは。
あとは綾辻さんの「僕(綾辻)のことは好き?」という質問が面白かったです。
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