臨機応答・萌問自在

「先生は『バキ特別編saga (ヤングチャンピオンコミックス)』の梢江に萌えますか?」
「萌えを定義してください」
「では、先生は萌えをどう定義していますか?」
「定義などしていない。幸いにも、他人に『先生は『バキ特別編saga (ヤングチャンピオンコミックス)』の梢江に萌えますか?』などという馬鹿な疑問を投げかけるつもりはないので、それを定義する必要にまだ迫られない」
「では、先生は萌えをどのように捉えていますか?」
「別にどのようにも捉えていない。多くのオタクが『萌え』と表現するシステムを想像し、その平均に近い認識を心がける程度で、それはオタクとのコミニュケーションを目的とした認識の基本です。どうして、どのように捉えているのかを考える必要がありますか?たとえば、君はダンボール箱をどのように捉えているの?」


臨機応答・変問自在 ―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)』(森博詞)の『まえがき』にあった、質問に対する答え方の一例を改変してみた。原文は「異性の間で友情は存在しますか?」「友情を定義してください」〜という流れ。そして、森先生は下の引用のように続けている。

 このような禅問答に近いやり取り(というよりも構造的には小学生の口喧嘩に類似しているが)に陥ることになるが、これはこれで、たまにならば楽しいと思う。いずれにしても、ユーモアを失ってはいけない。もしかして、それが一番大切な心得かもしれない。


最後「ユーモアを失ってはいけない」は本当にそうだなと思う。あと、オリバの彼女は幻影だと思う。


臨機応答・変問自在 ―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)

臨機応答・変問自在 ―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)