『<乳首の長い女ブーム >に異議あり』(深堀骨)
SFマガジン11月号掲載。編集部からの解説曰く「そう頻繁に掲載しては見識を疑われかねないので、此迄は厳密に年壱篇と制限してきた」*1深堀骨の短編。おそらく深堀先生の当初のコンセプトは「シャラポアの付け乳首には憤慨した」だったと思うのですが、たぶん構想中に「憤慨」が「憂国」になり、シャラポアがどこかに行ってしまい、挙げ句の果てには乳首が伸びて一人歩きをしたんでしょう。そうとしか思えない。
内容のほうは、深堀骨さもありなんというか、深堀骨かくあるべしというか、特に前半が素晴らしいですね。二度ほど頭を抱えました。
加えて、土橋とし子さんのイラストも良いです。深堀作品に関してはこの人のイラスト以外は考えられないな、とこの短編を読んで改めて感じましたとさ。
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/09/24
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