『τになるまで待って』(森博嗣)

τになるまで待って (講談社ノベルス)

τになるまで待って (講談社ノベルス)

シンプルさを突き詰めていってる感のあるGシリーズの新作。読みどころは必要十分の仕事をするためだけにヘリでわざわざやってくる犀川先生と登場人物のコージーな会話でしょうか。それにしてもGシリーズになってから素軽いですね。分量はもっと多くてもいいんですけど・・・

「あの、じゃあ、その、誰なんですか?犯人は」近藤は顎を引いて犀川を見つめる。
「知りませんよ、そんなこと」犀川は簡単に言った。
「それを調べるのが警察の仕事だと、僕は理解していますが、違うでしょうか」