「おくりびと」の舞台が富山ではなく山形だった理由

(4/29 15:30本文訂正)
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20090426/1240726838
を読んで。ガイシュツかも。

本木雅弘が、1996年に青木新門・著『納棺夫日記』を読んで感銘を受け、[要出典]青木新門宅を自ら訪れ、映画化の許可を得た[/要出典]。その後、脚本を青木に見せると、舞台・ロケ地が富山ではなく、山形になっていた事や物語の結末の相違、また本人の宗教観などが反映されていないことなどから当初は映画化を拒否される。
おくりびと - Wikipedia


「舞台・ロケ地が富山ではなく、山形になっていた」とある。なんで?脚本家の人が変えたのかな?「おくりびと 脚本」でググってみる。

──「おくりびと」の脚本を書いた経緯は?
「最初、本木(雅弘)さんが『納棺師をやりたい』とおっしゃったのが企画のはじまりですね。それから本木さんが事務所の社長に相談し、中沢(敏明)プロデューサー(『蝉しぐれ』『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』)に話を持ちかけたそうなんです。なぜか分からないのですが、ぼくを指名してくださったんです。(中略)納棺師が主人公、本木さんが主演、山形・庄内地方で撮るという制約、つまりお題がありまして、それで庄内にシナハン(シナリオハンティング)で行ったんですよ(略)」
おくりびと インタビュー: 映画初脚本の小山薫堂氏が語る「おくりびと」 - 映画.com


企画段階で富山から山形への舞台変更がなされてたっぽい。ということはプロデューサーの人が変えたのだろうか。色々ググってみると……

映画愛あふれる竹中直人監督の今夏公開される新作「山形スクリーム」の抱腹絶倒の特報が1月26日より公式サイトに登場した。
同作は、アカデミー外国語映画賞ノミネート「おくりびと」の中沢敏明プロデューサーの企画作品。伊藤英明主演「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(三池崇史監督)や綾瀬はるか主演「ICHI」(曽利文彦監督)と同じく、山形県でオールロケされた作品だ。付け加えるなら、竹中は「おくりびと」の主演者・本木雅弘の事務所の先輩でもある。
「おくりびと」に続け。竹中直人監督「山形スクリーム」爆笑特報が公開 : 映画ニュース - 映画.com


上を読むと、どうやら「おくりびと」の舞台変更は、中沢プロデューサーが、富山より、庄内映画村 | 山形県鶴岡市羽黒町 松ヶ岡開墾場ブログ)なんていうのもあったりして相当映画に力を入れていて、(あとで引用する記事にも触れられているように)「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」や「ICHI」といったロケ実績の豊富な山形を選んだ(設備やノウハウもあるだろうし)からだと考えてよさそうだ。