6試合連続で打ったホームランが6試合連続で無効になった選手がいるらしい

コントみたいな話ですけど、1923年にアメリマイナーリーグで本当にあった出来事だそう(ビル・ブリベックという選手)。私は織田淳太郎『ニッポン野球珍事件珍記録大全』で知ったんですけど、調べてみると初出は山崎武『野球博士のおもしろエンサイクロペディア』らしいです。以下は無効(取り消し)になった理由。

試合数 取消理由
1試合目 打球が試合直前にかさ上げ工事された外野フェンスのかさ上げ部分に直撃
2試合目 降雨によるノーゲーム
3試合目 三塁ベースの踏み忘れによりアウトに
4試合目 ベースを気にするあまり一塁走者を追い抜きによりアウトに
5試合目 打順間違えによる不正打席としてアウトに
6試合目 打った回が成立する前に日没コールドゲーム


1試合目のは取り消し理由としてカウントするのはちょっと強引かなと思いますが(笑)、3試合目と4試合目あたりの流れはまんまコントですね。5試合目の打順間違えについて少しフォローすると、普段は3番を打つブリベック選手、その前の打順(2番)を打っていた選手がスタメン落ちしている試合で、その選手が試合後半に投手の代打で9番に入り、そのまま試合に出ていたものだから、ブリベック選手が途中出場の件を忘れて「アイツの次はオレ」みたいに勘違いして本来1番打者が打つべきところで打ってしまい、不正打席になってしまったようです。『ニッポン野球珍事件珍記録大全』にはこのほか、キャッチャーライナー、三振満塁ホームラン、一試合で勝利とセーブ、一試合に二度出場など、野球好きにとっては面白い話が多いので、おすすめです。


ニッポン野球珍事件珍記録大全

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