野球のわかる男、コバマサ

2005年10月15日、プロ野球パリーグプレーオフ第3戦ロッテ対ソフトバンク戦。ロッテの2連勝(3戦先勝で優勝)で迎え4-0とリードをする9回裏、パリーグ優勝に向けロッテはここまでプレーオフ4試合連続セーブ中の守護神小林雅英をマウンドに上げるが、4失点の大炎上で同点に。ロッテは10回裏に後続のピッチャーが打たれて楽勝ムードが一転、サヨナラ負けを喫することになった。
そして2勝2敗で迎えたプレーオフ第5戦9回裏、ロッテが1点差でリードの場面に小林雅英は登板し、キッチリ先頭打者を出しつつも後続を切って取った。心無い人々はこの小林雅英の自らの選手生命を賭けるようなプレーオフ全体を使った大劇場を、敬意と親しみとほんの少しの悪意を込めて「コバマサナイト」と呼ぶ。
http://earthblues.s26.xrea.com/wiki/index.php?%A4%AB%B9%D4%2F%A4%B3%2F%A5%B3%A5%D0%A5%DE%A5%B5%A5%CA%A5%A4%A5%C8を私が改変


はてなキーワード四者凡退」や「ランナーを出す、点を与える、しかしながら確実にセーブをあげる劇場王」として有名な小林雅英投手(ロッテ→今年からインディアンス)について、私は「なんだかんだいってコバマサも本当は三者凡退がいいと思ってるだろう」と想像していたのですが、どうやら違ったらしく、こんな記事が。記事によるとオープン戦で1イニングを三者凡退に抑えたコバマサ曰く「年に数回しかない三者凡退を今日使ってしまった」。また「行き先はボールに聞いてくれ、結果はバットの先にでも聞いてくれというのがいつもの投球。自分にできるのは投げる球を選んで狙って投げるところまで」とも。さすが日本初の7年連続20セーブ以上男、さすがの割り切りですね。投手コーチもそんなコバマサのスタイルに「小林が多くの走者を出してから抑える投手ということは我々も経験済み」と理解を示しているということで、海の向こうでも「らしい」ピッチングで頑張ってほしいです。
以下余談。ちょっとコバマサの成績を「ワンナウツ契約」で計算してみたら、プロ9年間で13億9500万円のマイナス収支でした。別に面白くないですけど、以下に成績を(▲はマイナス・単位は万円)。去年は悪すぎたので、収支がほぼトントンに近い2005・2006年あたりがコバマサスタンダードなのでは、と個人的には思います。

収入 支出 収支
1999 186500 210000 ▲23500
2000 164500 170000 ▲5500
2001 78000 125000 ▲47000
2002 65000 20000 45000
2003 70500 90000 ▲19500
2004 86500 125000 ▲38500
2005 68000 70000 ▲2000
2006 85000 80000 5000
2007 71000 120000 ▲49000
通算 870500 1010000 ▲139500