『おおきく振りかぶって』(ひぐちアサ)
巨人が2-0の2点リードで向かえた9回表、ランナー1塁。ランナーは阪神赤星選手。キャッチャーは巨人阿部捕手で、彼の盗塁阻止率は4割1分。
さて,赤星選手の盗塁が成功する確率は何%でしょう?
ヘキサゴン2クイズパレード!!6月13日放送分より
今日で今年の甲子園(夏)も終わりですね。感想としては「佐賀北高校は最初(初日第一試合)から最後(決勝戦)までだなあ」「常葉菊川の田中くんの左足の甲をつけないフォームはこれからどうなるのかなあ」「守備のファインプレイ多いなあ」「地元がいつの間にか負けてたなあ」あたりですが、それはさておき『おおきく振りかぶって』。
このゲームとしての野球の面白さを再確認させてくれるような素晴らしい漫画についてはイン殺さんが"コントロール可能な脅威はもはや脅威ではない"と上手いこと言ったエントリを読めば、上のクイズの一応の正解は「59%」ですが実際はそれ以上、ともすると100%ですよねという話は既に常識になると思うので、イン殺さんのエントリ最高や!こんなエントリ最初から書く必要なかったんや!となることもこれまた常識なわけですが、色々読んでいて思うことはあるわけで……
以下はマジレスというか、いち野球好きの戯言なので「続きを読む」で。
- 三橋の「9分割のコントロール」について
- プロ野球ゲームでも普通に投球ボタンを押すといきなり投手の顔の横に「!」マークが出てド真ん中に打ちごろの半速球が吸い込まれるように……という現実だけでなくテレビゲームにまで「失投」がプログラムされている昨今、三橋のような9分割のコントロールを持つ失投のないピッチャーをリードできたら楽しいだろうなと思った。
- 「9分割」というのは高校野球のストライクゾーン(ちょっと広い)を9分割ですよね。そうするとリアリティが。
- 個人的な印象ですが、地区予選のベスト4ぐらいまではストライクゾーンをかなり広く取る感じ。特にアウトコース高めは相当踏み込まないと打てないコースもストライク。
- (左打者の)外から入ってくるスライダーとか、プロでもトップレベルの投手しかしないような配球が素敵。インコースのボールからストライクになるシュートなんてねえ……
- 個人的に投げさせてみたいのはあまり曲がらないまま(右打者の)インコース高めストライクぎりぎりに入るスライダー、いわゆる抜けたスライダーなんですけど、それを故意にインハイいっぱいに投げさせてみたい(打者はけっこう見逃すはず)。
- 「9分割」というのは高校野球のストライクゾーン(ちょっと広い)を9分割ですよね。そうするとリアリティが。
- プロ野球ゲームでも普通に投球ボタンを押すといきなり投手の顔の横に「!」マークが出てド真ん中に打ちごろの半速球が吸い込まれるように……という現実だけでなくテレビゲームにまで「失投」がプログラムされている昨今、三橋のような9分割のコントロールを持つ失投のないピッチャーをリードできたら楽しいだろうなと思った。
- 三橋について。
- 「三橋のまっすぐ」の原理が判らない。「バックスピンが少ない」のに「遅いストレートより落ちない」?
- バックスピンが少ないほど受ける空気抵抗も大きくなるので終速(打者の手元での球速)もボールも落ちるはずでは?
- 解析しているページにもあるとおり、ジャイロボールだとすると私的には納得するのですが、ジャイロボール自体がまだ机上っぽい球種なので微妙でもあり。
- 三橋の変化球はスライダーとカーブとシュートとあと一つあるみたいなんですが、何でしょうね。
- フォーク・チェンジアップなどの落ちる系の球だったら使わない理由はないし、ヒジの負担を考えるならそもそもシュートなんか投げさせないので、消去法でいくとナックル?ナックルだと捕る練習が必要だし。
- 三橋の(阿部に対する)信頼ぶりは、かの名作『SLAM DUNK』の「限界ギリギリの三井を支えているのは、自分のために赤木がスクリーンをかけてくれる、その一瞬を逃さず宮城がパスをくれるはず、落ちても、桜木がリバウンドをとってくれるはず……という、信頼。奴は今、赤んぼのように味方を信頼しきる事で、何とか支えられている…」という台詞を思い出しました。まあそこまで大げさじゃないですけど。そりゃ(以下略)
- 「三橋のまっすぐ」の原理が判らない。「バックスピンが少ない」のに「遅いストレートより落ちない」?
- 以下、下衆の勘繰りを。
- 作者のひとは前に人間関係のすごいドロドロしたやつを連載してしましたよね。
- 「埼山高校戦で4番だった田島を1番に入れたのはドカベン2年夏の弁慶高校戦で4番だった山田を1番に入れたオーダーのオマージュ」に2000ペリカ。
- そういえば水島先生画業50周年記念企画に参加してなかったですよね。惜しい。
- 西浦高校のメンバーを考える際に、ひぐち先生はきっとセカンドかショートに守備的な変態(e.g. 殿馬@ドカベン、三条@ストッパー毒島)を入れたかったと思うんですけど、入れると「チームを作ると二人くらいはいい子が入ってくる」から外れ過ぎちゃうから自重して、代わりに堅実キャラの栄口くんを入れたに4000ペリカ。
- 負け方。
- 「普通に力が足りませんでした」「アクシデントがありました」という感じの負け方は無いような気がする。
- ちょっとありそうなのは精神的な問題で負けるパターン。「モモカンがなんで監督やってるか」絡みとか?それはないか。
- 「普通に力が足りませんでした」「アクシデントがありました」という感じの負け方は無いような気がする。
- 作者: ひぐちアサ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/23
- メディア: コミック
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