真面目な話、プロ野球の話

http://d.hatena.ne.jp/nitino/20060828を読んで触発されたので真面目な話を。
他の人のエントリに触発されて何か書こうと思うことはわりかし多いけど、大抵思いつくのはオリジナルと似たような話。
だけど今回は違ったので、そこに価値があると思ってエントリにしてみました。長文注意。


昔の話。私は以前、ネット上で大喜利を行うサイトに投稿していたことがある。
そのサイト(現在は閉鎖中)は、お題が出されてから24時間の間で投稿を募る→
締切後に先着順15名で採点者(審査員)による採点(10点満点)→15人の採点者の
合計得点を競う、というシステムでネット大喜利が行われていた。
私は投稿者としては正直普通だったけど、採点には積極的に参加していた。
投稿より採点のほうを楽しく感じるくらいに人様のボケを採点することにのめり込んだ
時期があるくらいだ(ただしごく短期間)。
採点の何が楽しかったかというと、採点後に出る(順位などの)結果と、
自分の採点とのギャップを観察するのが楽しかった。
自分が高く評価したボケの順位が低かったのに納得がいかなかったり、
見返したらやっぱり面白くないかもと納得したり。自分が低く評価した
ボケの順位が高かったのに納得がいかなかったり、見返したら面白いのに
それに気付けなかったのが悔しかったりした。
特に、自分が低く評価したボケの順位が高かった場合に、そのボケのどこが面白いのか、
皆に評価されているのかをわかろうとすること、
もっと端的に言うと自分の感覚と他人の感覚とのギャップを観測することが何よりも楽しかった。本当に。



(「真面目な話」はここまで。下は「野球の話」なので、そこんとこよろしく)





ところで、プロ野球(というか読売ジャイアンツの試合)の視聴率が低下している。
最近では試合はあっても放送されないことも多い。私はその様子を見て、当たり前の現象だと思う。
ここで前述の採点の話につながるのだけど、ボケの採点をしているとき野球ネタが出てくると、
他の採点者の評価が自分の評価と比べて著しく低いことが多かった。
確かに野球ネタの中にも面白いものもあれば、面白くないものもある。
それは、野球好きだから抵抗無く普通に採点する私と、そうでない他の採点者との差だというのも
あっただろうけど、それを考慮しても「野球ネタというだけで低い点数」の採点者は多かったように思えたのだ。
そこで私はようやく当たり前の事に気付く。
このエントリを読んでくれてるひとも知っているだろうけど、「野球好き」は少数派なのだ。それもかなりの。


最近のプロ野球の一番人気のチームは阪神タイガースだ。関西でのテレビ放送の視聴率は
なかなかだと聞くし、横浜スタジアム横浜ベイスターズ阪神タイガースの試合があると、
一部空席も目立つライトスタンドとは対照的にレフトスタンドはいっぱいだ。
横浜ベイスターズファンの私も、正直向こうは楽しそうだな、羨ましいな、と思う。

阪神ファンの特徴は、健やかなる時はもちろん、病める時もずっとチームを熱心に応援することで、
その熱心さは宗教的ですらある(もっとも、阪神ファン自身もそこらへんはわかっているようで、
自らを「虎キチ」と呼んでいたりする)。
私はそれを見て、使い古された言葉だけど「地域密着」の重要性を痛感する(それは「勝っても
負けても応援してくれるファンの開拓」と同義である)。
阪神ファンのような土着信仰レベルにまでなる必要は無いが、「名物」レベル以上のものにする事
はとても重要だし、その点日ハムの北海道移転、東北楽天の登場、「ヤクルトスワローズ」が
東京ヤクルトスワローズ」に改称したことが今後どのような結果を生むかは、今後の日本プロ野球
の行く末を暗に示すものとなるだろうと思う。


おそらく、そのうちプロ野球の中継は有料のCS放送で観るものになっていくだろう
(あるいは既にそうなっている)。私は今の時点ではCSに加入してまでプロ野球を観る余力はないが、
そのうち余裕が出てきたらCSに加入する事もあるかもしれない。
その時までにプロ野球がより良い、エキサイティングなプロ野球になっていたら良いな、と思う。