『柳生薔薇剣』(荒山徹)
普通に面白い。新キャラの矩香さんは素敵だと思うし、友景もまだまだ、というかかなり奥がありそうで良い。
宗矩は相変わらず腹黒いし、十兵衛は今回お茶目担当だし、友矩は若気の至りだしで話も普通に面白いのだが、
朝鮮妖術分が明らかに不足しているのがどうにも気になる。そこらへんは次の柳生に期待しようと思う。
今回の一件を通じ何よりも秀忠の心が家光に移った。ならば利勝とて従わざるを得ぬ道理。忠長は過去の人へと落伍し、利勝にとって警戒対象へとすら変じたのだ。権力者の変わり身の速さは斯くの如きかと、宗矩は内心、舌を巻かずにはいられない。(P171〜172)
ここは「お前が言うな」とツッコむところですよね。
- 作者: 荒山徹
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2005/09/15
- メディア: 単行本
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (23件) を見る