かおのちぎれたとら――『シグルイ』⑥(山口貴由)

読了後、ものすごい溜息が出ました。

(以下、ネタバレあり)




風の噂を聞けば、雑誌掲載分では虎眼先生の美化が急速に進んでいるというではありませんか。
各地で言われていますが、これは(当然予想されていたこととはいえ)相当に憂慮すべき事態です。
放っておくと山口先生はそのうち牛股師範あたりに「私たちの知っている虎眼先生は、とても強くて、曖昧で、あれで生きてさえいなければ、いいえ、生きていても、……神様みたいないい先生でした」*1ぐらいのことを言わせかねないですよ。下手をするとラストバトルでも伊良子は藤木に斬られるのと同時に虎眼先生の幻にも斬られてるかもしれません(イメージとしては『ドラゴンボール』セル戦における親子かめはめ波)。


まあとにかく次巻です。つ、次ぃ

シグルイ 6 (チャンピオンREDコミックス)

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人間失格 (新潮文庫)

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*1:人間失格』(太宰治)より。一部改変