今週の『範馬刃牙』など

いきなりまんたんブロードのインタビュー企画「少年マンガTODAY!!」より週刊少年チャンピオン沢編集長の発言を引用。

――メーンの読者層は。
 厳密に何歳から何歳までとはとらえていませんが、14歳、中学2年生の男子に届くように作品づくりをしています。中学2年生というのは子供っぽさを残す最後の世代だと思うんです。中学3年になると高校受験などで社会との接点が増え、現実の厳しさを知る。その前に、素直に未来への希望を抱ける年齢と思っています。
――「未来に希望を抱けるマンガ」とは。
 子供には子供の世界があると思うんです。私はそれを「未分化される前に何でもできる世界」ととらえています。私は今40歳ですが(中略)恋愛でもスポーツでも何でもいいんですよ。「人間は何にでもなれる!」という夢を抱ければ。そういう夢や感情を真正面から肯定できるマンガを目指しています。

まんたんブロード掲載の週刊少年チャンピオン沢編集長インタビュー記事より

なんだか中二病*1の告知を受けた気分なのですが、さすが『シグルイ』の元担当編集者、なかなかに熱いインタビューでした。『バキ』(原文ママ)については「「世界最強を目指したっていいじゃん!」というデカい夢を描いたわかりやすいマンガ」「ストーリーよりキャラクターで見せる作品」と。編集長カマキリはいいから早くオリバを!
それよりこのまんたんブロードの「少年マンガTODAY!!」と銘打ったインタビュー企画では、沢編集長の他にサンデー林編集長*2とマガジン森田編集長*3もインタビューを受けていて、大変充実した記事なのですが、ジャンプの編集長だけ「多忙のため、取材には応じられない」とのことで、最近心なしかちょっと誌面が充実してきたから調子に乗ってるのか、単純に忙しかったのかは知りませんけど読めなくて残念です。

*1:再発

*2:サンデー林編集長注目発言ピックアップ→「僕らが打ち合わせする時、「それは少年誌的じゃないだろう」という言葉はよく出てくるんです。「まさかここで負けさせるつもりはないだろうな?」「これだけヤラれているんだから3倍返しぐらいしないと、読者は楽しさを得られないぞ!」と」

*3:マガジン森田編集長注目発言ピックアップ→「ファンタジーやライトな絵柄の「おかず」だけでは雑誌が売れないんですね。でも、逆に単行本は売れる「おかず」も重要で、さじ加減が難しい」「マガジンの読者は本当に真面目なんですよ。斜に構えたところがなくて、「家族で読んでます」というお便りも結構来る」