『駿河城御前試合』(南條範夫)
- 作者: 南條範夫
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1993/10
- メディア: 文庫
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- 「剣豪小説」とされていますが出てくる剣士は剣豪というより剣妖や剣妄、剣憑といったほうがいいような剣士ばかり。
- 色恋沙汰が流血沙汰に。各試合のラストはまさに「顛末」という感じがします。
- 試合そのものの場面はだいたい1ページぐらいで終わる。登場人物が真剣で斬り合えば試合は1ページで終わるのだ。
- 以下はあとがきからの話題。
- 『無明逆流れ』が直木賞の受賞第一作かァ……
- 『被虐の受太刀』『峰打ち不殺』『がま剣法』は『無明逆流れ』を書いたら文芸誌から「同じようなものを」と依頼され、「苦しまぎれにやった」作品らしい。いい時代ですね。
- ノリオ名言。「作家と言うものは、どんなことでも空想できるものだ。それでなければ小説は書けない」