( ´w`)<やぁ、急に野球人と呼ばれてもねぇ、ナンチテ『野球人の錯覚』(加藤英明・山崎尚志)
Q.賭け事をする人はよく「ツキ」とか「流れ」という言葉を使いますが、先生はこういうものはどんな理由があって起きるものだと思いますか?
★事後の分析結果に見られる傾向についた名称。
森博嗣『臨機応答・変問自在』(P62)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081220-00000078-san-base
を見て、読んだのを思い出したので(前にもyahooトップで取り上げられなかったっけ?)。
色々なデータで色々な俗説(錯覚?)を検証していく本で、私の印象に残っているのは、
- 先頭打者に四球を出そうが単打を打たれようとその後の得点が入る率に有意な変化はなし
- チャンスを逃そうが逃すまいがその次の回の得点が(ry
- 延長戦ではホームチーム(後攻)のほうが負け越している(勝率.475・2005年度のデ−タ)
の三つぐらいなんですが、まあまあの野球好き*1の私が最も気になっている「錯覚」であるところの、いわゆる「試合が動く」と、その「揺り戻し」はあるのか(以下解説。よく点が入らない、膠着状態の時、解説者が「次の1点をどちらが取るかが重要ですね」なんていう当たり前のことを言ったり、そんな状態の中で得点が入るとアナウンサーが「ついに試合が動きました」とか言うじゃないですか。あれです。なんとなくなんですが、膠着した試合の中でいったん点が入ると、攻守交替したその直後のイニングにまた点が入っていることが多いように思えるのです。あくまで思えるのです。)という点、それが検証されていなかったのが個人的には残念でした。
ちなみにその「試合が動く」のオレ定義は「3イニング以上*2得点が入っていない条件下で、どちらかが得点が入ったとき、その直後のイニングに得点が入る確率」なんですけど、調べてくれないかしら。最後にエピローグからミもフタもない部分を引用。ミもフタもない!
本書での主張は決して根性や運の重要さを否定しているわけではない。むしろその逆で、データ分析を徹底的にやった後は、運を天に任せるしかないということだ。根性も大切なファクターだが、大和魂に代表される根性は何も日本人だけの専売特許ではない。ドイツ人にはゲルマン魂が、アメリカ人にはパイオニアスピリットが、北欧の人たちにはバイキングの血が受け継がれている。どこの国の人間も、ある条件下ではとてつもない底力を発揮する可能性がある。
- 作者: 加藤英明,山崎尚志
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/03/07
- メディア: 単行本
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