最強への興味足りてる?

「最近バキに対してはどうなのよ、というコメントがあったので久しぶりにバキの話でもしますか。(中略)今のバキには何が足りないのか?」
「考えたんですけど、それって"最強への憧れ"じゃないかと思うんですよ。思いつきなんですけど、板垣先生は既に最強への興味を失ってるんじゃないかって。(略)」
バキの話しようぜ、或いはねこかわいそう - イン殺 - xx


"克己はない"についてなど、全体的には激しく同意するわけですが、"最強への憧れ"について。板垣先生についてはどうかわからないですけど、少なくとも一応主人公ということになっているバキは、板垣先生によると「俺世界最強になりたいなんて一度だって言ったことない。父親に勝ちたいと言ってるだけだ」とみたいなことを勝手にしゃべったらしい(以下、断りのない限り引用はクイックジャパンvol.44インタビューより)ので*1、いつの間にか最強への興味を失っていたと考えてよさそうで、つくづく父親越えの物語だなあと思うわけですが、『ピクル』以降、そのバキが意志や邪悪やケレンのない、単純に弱肉強食を地で行くピクルの登場によって失っていた強さへの興味を取り戻しつつあるのでは(いくらMのバキでも喰われるのはイヤだろうし)と個人的には思っていて、まあ私も確かにピクル編には正直ノリきれていない部分がありますが、その点は楽しみです。あと関係ないですが、徳川さんがいるとページが締まりますよね。

*1:その他板垣先生曰く「この作品の全キャラクターの中でたった一人地上最強を目指してないのはバキなんですよ。これには驚いた。笑っちゃった」「おやじが地上最強の生物だから結果的に強くなっちゃってるだけ」「父親がいないんだったらバキなんかは実は世界最弱でもいいんじゃないの」「父親が世界で一番弱いんだったら自分は二番目に弱くてもいい、それがバキなんだ」