無限の球人

10・22 各率は次の計算による。
(e)投手の防御率を出すには、その投手の自責点の合計に9を掛け、それを投球回数で割る。
公認野球規則(2007年版)より


パリーグが開幕しましたね。
個人(炎上)的に注目なのは、木曜の開幕戦では2点リードの9回裏に登板してワンナウトもとれずに逆転サヨナラ3ランを浴びて敗戦投手になり、今日の開幕2戦目も1点リードの2アウト3塁から登板してしっかり同点のタイムリーヒットを打たれる(その後の1+2/3イニングはしっかり抑える)という開幕早々「9回だけアホになります」状態の楽天のドミンゴです(ノムさんの体調が心配!)。
さて、開幕戦終了時のドミンゴ防御率について、上で引用した計算式をあてはめてみると、投球回数はゼロなわけですから数学的には防御率は「解なし」となって(サイトによっては「*」で表現してます)、正確にいうと防御率の値が「∞」なんていうのはありえないわけですが、そこは「3イニング1失点で防御率3.00で、1イニング1失点で防御率9.00なのに点取られてワンナウトも取れずに降板して「防御率なし」はないだろ「なし」ってなんだよふざけんな」という野球的帰納法により、一応野球好きの中では防御率「∞」は成り立つ、というのが通説です(たぶん)。
で、今日の試合の話に戻りますが、楽天1点リードの9回裏、ノムさんが送り出したのはベテランの小倉。しかし小倉はいきなり三塁打を打たれて即降板、次の面白い投げ方の吉崎は2アウトをとりますが、ここで吉崎に替わったドミンゴが案の定タイムリーヒットを打たれ同点に。ここで同点のホームに還った走者は小倉が出した走者なので、小倉の自責点となります。当然小倉は投球回数ゼロなわけで、防御率∞(インフィニティ)……!この瞬間はドミンゴも小倉もインフィニティ状態なのでうが、ドミンゴはなんとか9回裏を1点で抑えたため防御率が∞から81.00に、またその後の回も抑えたため81.00から16.20に防御率が下がり、インフィニティなのは小倉だけになります。しかし、延長11回裏に登板したナベツネじゃないよ下の名前はコウキって読むんだよこと渡邉恒樹が出てきてフォアボール出して即降板、その後そのフォアボールで出た走者が還ってサヨナラ負けという結果、渡邉恒(負け投手)の防御率も∞になり、3月22日現在、楽天には防御率∞の投手が二人もいますよという、それだけの話。でも、やっぱ珍しいよなあ。


W-Infinity

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